肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

調剤化粧品とは Medical cosmetics

time 2015/07/28

調剤化粧品とは、病院内で調合して作られる医薬品に準じた化粧品のことを言います。ドクターズコスメを調剤化粧品という概念で使っている先生もおられれば、逆の場合もありますが、ここでは一般的なドクターズコスメとの違いを説明します。

〇ドクターズコスメ

化粧品原料から作られた化粧品です。実際に院内で販売されているドクターズコスメは、「当院オリジナル」と謳っていてもそのほとんどが化粧品会社が製造して、クリニックに販売を委託しています。長年病院へ勤めているとわかりますが、「うちの化粧品をぜひ院内で販売してください。」という営業が方々から舞い込んできます。化粧品会社は、一般の販売店で売るよりもクリニックで売った方が高く売れますし、特に有名なクリニックで自社の化粧品を扱ってもらえれば、化粧品ブランドとしての認知度があがるため、そのような営業をしてきます。病院内で製造しているわけではなく、病院外の化粧品会社が製造していますから、法律上も化粧品として認可された材料以外は使用できず、市販のものと変わりません。
もちろん、化粧品会社と協議して、本当のオリジナルを作っているまじめな先生もおられます。ですが、ドクターズコスメのほとんどが、パッケージや名前を変えてあるだけで、よくよく探してみると市販品で同一成分で作られている化粧品が存在します。しかも、院内で購入するよりも市販品のほうが安く価格設定がされていることが多いです(定価ではなく、販売価格)。
化粧品会社の中でも、医療機関向けにしか卸さない商品というのもありますが、どこの医療機関でも購入できるので、とても「オリジナルドクターズコスメ」とは言えないでしょう。

〇調剤化粧品

院内で医薬品成分を調合して作られる、医薬品原料から作られた化粧品です。病院内で作るので、医薬品原料と化粧品原料の両方を使用することができます。例えば、プラセンタエキスで言うと豚の胎盤は化粧品原料として認可されていますが、人の胎盤は医薬品原料扱いとなります。院内で作る調剤化粧品では、医薬品原料である人の胎盤エキスを化粧品に添加することが出来ますが、院外で作られたドクターズコスメには、豚の胎盤エキスしか添加できません。

〇化粧品と医薬品との違い

化粧品と医薬品との違いを簡単に説明すると、

化粧品・・・効果効能を謳うことができず人体に対する作用が緩和なもの
医薬品・・・病気や症状に対して効果効能が認められているもの

ということになります。化粧品でも「ニキビを防ぐ」「あせもを防ぐ」など薬事法で認められている効果効能を謳う表現もありますが、「シミを消す」「ほうれい線をふっくらさせる」などの表現は違法ですし、そのような効果がある化粧品は存在しません。(ただ、インターネット上には薬事法違反の誇大広告をしている化粧品が溢れていますし、大手の化粧品メーカーですらグレーな広告をしていますが。)

肌のクリニックでは、効果効能が認められた医薬品原料(一部化粧品原料や食品原料)をベースに、本当に肌に良いものを、リーズナブルな価格で提供することをモットーに、調剤化粧品を調合しています。

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]