肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

色白の人ほどシミができやすい理由

time 2016/08/17

色白の人はメラニン生成能力が低い

シミにもいろいろタイプがあるのですが、紫外線の影響によって引き起こされる最も一般的なシミ、「日光黒子(にっこうこくし)=老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」について書きます。

年齢を重ねると、ほほやこめかみに大きなシミができてしまい、悩んでいませんか?実はこの悩み、若いときに透き通るような白い肌だった方に多くみられます。

もともとの肌の色は、メラニンの量で決まります。肌が白い人は、メラニンの生成能力が低いため、シミになりにくいのでは?と思われる方もいるかもしれません。しかし、実際には逆になります。

日光黒子の特徴とメカニズム

日光黒子(老人性色素斑)は、加齢とともに出現するシミです。老化の一種ですが、紫外線が重要な病因となります。早い方だと20歳台からみられ、残念ながら一度できてしまうと、自然に消えることは非常に稀です。

詳しいメカニズムについては医学書に譲りますが、紫外線によって細胞にDNA損傷が蓄積され、表皮ケラチノサイト(皮膚の一番上の層である表皮を構成する角化細胞)が変異して、異常ケラチノサイトとなり、異常ケラチノサイトがメラノサイト(メラニンを生成する細胞)を刺激して、メラノサイトが活性化・異常増殖を起こし、過剰なメラニンが生成されて、表皮に色素沈着を起こします。

色白の人ほどシミができやすい理由

メラニンは紫外線そのものを吸収する他、紫外線によって生じた活性酸素を除去する働きがあります。このため、肌のメラニン量が多い色黒の方は、紫外線の影響を受けにくくなります。紫外線によるDNA損傷によって、異常なケラチノサイトができなければ、それがメラノサイトを刺激することはありませんから、過剰なメラニンが作られることはありません。

一方、色白の人は、肌を守ってくれるメラニンが少ないため、紫外線によって細胞のDNA損傷を起こしやすく、正常なケラチノサイトが異常ケラチノサイトになり、メラノサイトを刺激して、過剰なメラニンを沈着させることになります。

細かいメカニズムはもっといろいろとあるのですが、これが色白の人ほどシミができやすい理由です。

ちなみに、メラニンの生成を抑える美白化粧品は、肌のくすみを取り、肌をワントーン明るくさせますが、メラニンの量が少なくなれば、それだけ紫外線に対する防御能力が低くなり、紫外線によって逆にシミができやすくなります。美白化粧品を使用している方は、特に紫外線予防が重要になります。

当院でも、美白作用の強いシムホワイトやハイドロキノンを処方している患者さんに対し、紫外線予防を徹底するように説明しているのはこのためです。

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]