肌のクリニック院長の肌ブログ

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医師から見た馬プラセンタサプリ徹底比較

time 2015/09/01

本当に正しいプラセンタサプリの評価を

いろいろな症状に効果があるプラセンタですが、注射ほどではないにせよ、サプリメントを摂取することでもその効果を実感できます。プランセンタは非常に人気がある商品のため、様々な会社がサプリメントを販売しています。ランキングサイトなどで各プラセンタサプリを比較していますが、ほとんどがステマサイトやアフェリエイトサイトなどの広告サイトで、高価で低用量のプラセンタサプリが1位になってたり、全く意味がありません。昔はきちんとした情報サイトが多かったのですが、本当に世の中に広告サイトが増えて、重要な情報が埋もれてしまうようになってしまいました。ステマサイトやアフェリエイトサイトではないサイトを見つける方が大変な時代になりました。

現在流通しているサプリを医師の目から見て、評価、分析していきたいと思います。製造方法から、原料の比較まで徹底的に書こうとも思ったのですが、非常に長くなるため、簡略化しています。

下記の価格は、2015年9月の時点で私がネットで検索した実売価格を、税抜き価格に直して記したものです。価格には定期購入価格やまとめ買い価格も加味しています。サプリは継続することが前提ですので、初回限定価格、1回のみのキャンペーン価格は対象に入れていません。また、ほとんどのところが送料無料のため、送料も加味していません。

各商品の名前をクリックすると公式ページへ飛びます。公式ページがないもの(もしくは私が見つけられなかったもの)に関しては、販売会社のページで上位に表示されるものを選んで適当に貼っています。

ヒトプラセンタ

1.ラエンネックPO錠 1錠あたりヒトプラセンタ含有量250mg

価格1箱100錠 20,000円~25,000円 100mgあたり80円~100円

こちらは馬ではなく人の胎盤を原料としています。大手プラセンタ医薬品メーカーである(株)日本生物製剤が製造しています。日本生物製剤は、ヒトプラセンタ注射液であるラエンネックを製造しているメーカーです。ラエンネックPO錠は、国内で製造されているにもかかわらず、国内では購入できないという不便な製剤です。これは、日本の厚生省が人由来の内服製剤の販売を認めていないからです。国内で作られたラエンネックPO錠は一旦全て海外へ輸出されます。患者さんに同意書を書いてもらい、それをもとに医師が薬鑑証明書を書き、製剤の輸入許可と使用許可を厚生省から得ることで、海外からクリニックへ製剤が納入されます。クリニックに製剤が届いた後、患者さんはそれをクリニックで購入するという手順になります。日本で作られているのに、「大変無駄」な労力とコストをかけないと手に入らない製剤です。人の胎盤エキスには、人に特有な成長因子が豊富に含まれていますので、その効果は馬や豚のプラセンタより優れ、注射の次に効果があります。

※メーカーがかなり大幅な値上げを行ったため、1箱2万円以下で処方するクリニックは皆無となりました。

※2017追記 現在ラエンネックPOは販売中止となり、ヒトプラセンタ製剤はヒューマンプラセンタDRのみとなりました。(当院ではヒトプラセンタのサプリは取り扱っていません。)

馬プラセンタ

1.JBP プラセンタ EQカプセル 1錠あたり馬プラセンタ含有量250mg

価格1箱90錠 11,000円~15,000円 100mgあたり49円~67円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。大手プラセンタ医薬品メーカーである(株)日本生物製剤が国内で製造しています。1錠あたりのプラセンタ含有量は馬プラセンタサプリの中でも多い250mgとなっています。プラセンタ特有の生臭い匂いもほとんどせず、開発元の医薬品メーカーが作っているだけあって、品質が高く、信頼できる製剤です。

当院で推奨しているのもあって、日本生物製剤の営業さん曰く、地域では1番、国内でも5本の指に入るくらい当院の売上があるそうです。と言っても、通院患者さん向けに利益度外視で特別価格で出しているからなんですけどね。

欲を言えば、良いものなのでもっと安く患者さんへ提供したいことと、着色料をゼロにしてほしいことですね。これは本社にも言いましたが、酸化チタンなどの着色料はそもそも健康食品には不要と考えています。次回のリニューアルの際に当院の意見をぜひ取り入れていただきたいです。

2.JBSエクワイン100α 1錠あたり馬プラセンタ含有量230mg

価格1箱100錠 12,800円(まとめ買い)~13,800円 100mgあたり56円~60円

このプラセンタサプリも日本生物製剤が製造しており、JPBプラセンタEQカプセルと内容成分は同一のものです。1錠の重量は307mgですが、プラセンタ含有量はメーカーに問い合わせたところ230㎎でした。EQカプセルと同一の原料を使用していますので、効果も高く、信頼できる製品です。こちらが安く手に入る場合は、こちらを購入するのが良いと思います。

3.キレイデプラセンタ 1錠あたり馬プラセンタ含有量220mg

価格1箱30錠 5,778円(まとめ買い)~6,500円(定期購入) 100mgあたり88円~98円

この商品もおそらく日本生物製剤が製造しているものです。北海道産のサラブレッド、ラエンネック製法、医薬品メーカーとくれば、国内では日本生物製剤以外にはありません。公式サイトには共同開発とありますが、カプセルの色が白から茶色になって、プラセンタの含有量が減っていること以外には、EQカプセルとの違いは見つけられませんでした。原料が同じであれば、効果もしっかりありますので、価格が安ければ購入する価値はあると思いますが、現状ではEQカプセルやエクワインに比べて割高です。

4.エイジングリペア 1錠あたり馬プラセンタ含有量180mg

価格1箱30錠 8,800円(定期購入)~11,000円 100mgあたり163円~204円

キルギス産のサラブレッドの胎盤を原料としています。1錠あたりのプラセンタ含有量は180mg(公式サイト)であり、他の馬プラセンタサプリに比較すると少なく、割高です。

5.母の滴 プラセンタ EX 1錠あたり馬プラセンタ含有量200mg

価格1袋60錠 3,750円(まとめ買い)~4,500円 100mgあたり31円~38円

メキシコの馬の胎盤とさい帯(へその緒)を原料としています。馬プラセンタサプリの中では良心的な価格になっており、最もコストパフォーマンスが良いものとなっています。馬はサラブレッドではなく食肉用の馬の胎盤を使用しています。食肉用の馬はサラブレッドよりも胎盤の希少価値が低いため、その点でコストを削減できているのでしょう。へその緒を加えることによってプラセンタを超える「スーパープラセンタ」の力を発揮すると宣伝されています。

へその緒にも胎盤と同様に成長因子が豊富に含まれており、効果があるとは思いますが、はっきりとした比較データ(胎盤オンリーと胎盤+さい帯)はなく、へその緒を加えることにより、プラセンタよりも効果が上がるかはわかりませんが、違った薬理作用を発揮する可能性はあります。

母の滴プラセンタEXの公式サイトでは、一部の病院で用いられることがある「スーパープラセンタ」に関しても触れられていますが、一部の美容系クリニックで使われているスーパープラセンタについてはいろいろと疑問点、問題点があるのですが、それはここでは触れないこととします。

食肉用の馬であっても効果は十分あるはずであり、サラブレッドにこだわらない方は、コストから考えても試してみる価値はあります。

6.母の滴 サラブレッド100 1錠あたり馬プラセンタ含有量200mg

価格1箱30錠 5,769円(まとめ買い)~8,241円 100mgあたり96円~137円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。母の滴プラセンタEXと同一の会社で販売されていますが、コストパフォーマンスは良くありません。原料に食用馬の胎盤を使用した場合と国産サラブレッドの胎盤を使用した場合とで、これだけの価格差が出てしまうということでしょう。

7.Tp200 1錠あたり馬プラセンタ含有量200mg

価格1箱30錠 2,400円(まとめ買い+定期購入)~8,000円 100mgあたり40円~133円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。プラセンタを低分子化して、腸管からの吸収を良くするという製法を使用しているようです。まとめ買い+定期購入価格にはなりますが、サラブレッドの胎盤を使用した馬サプリの中では最もコストパフォーマンスがよい製剤です。製剤は、ややプラセンタの生臭い匂いが気になるという人もいます。

8.プラセンタファイン 1錠あたり馬プラセンタ含有量185mg

価格2箱30錠 7,280円~7,980円(定期購入) 100mgあたり131円~144円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。ビタミンCやヒアルロン酸等を一緒にカプセル化しているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

9.プラセンタEX100 1錠あたり馬プラセンタ含有量100mg

価格1箱30錠 4,375円(まとめ買い)~6,300円 100mgあたり146円~210円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。カプセル内にフィッシュコラーゲン、ビタミンC、ヒアルロン酸等を一緒に混合しているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

10.シスタープラセンタ(リンクなし) 1錠あたり馬プラセンタ含有量200mg

価格1箱60錠 13,611円(まとめ買い) 100mgあたり113円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。ちなみに公式サイトでは他社の馬プラセンタサプリと比較して4倍ものアミノ酸を含有しているとあります。他社がどこを指しているか不明ですが、食品分析センターのアミノ酸解析結果を見る限りは、他社の馬プラセンタサプリと大きく変わっているように見えません。

11.PLACENTINA プラセンティーナ 1錠あたり馬プラセンタ含有量130mg

価格1箱30錠 6,611円(定期購入) 100mgあたり170円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。カプセル内にプラセンタ原末の他、卵殻膜粉末、ビール酵母、フィッシュコラーゲンを混ぜているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

12.シャイニープラセンタ 1錠あたり馬プラセンタ含有量130mg

価格1箱30錠 7,583円(まとめ買い) 100mgあたり194円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。このサプリも他社の馬プラセンタサプリと比較してアミノ酸を豊富に含有しているとあります。他社がどこを指しているか不明ですが、アミノ酸解析結果を見る限りは、他社の馬プラセンタサプリと大きく変わっているように見えません。カプセル内にプラセンタ原末の他、卵殻膜粉末、ビール酵母を混ぜているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

13.プラセンタの泉 1錠あたり馬プラセンタ含有量 50mg(推定)

価格1袋31錠 2,800円(定期購入) 100mgあたり180円(推定)

キルギス産の馬の胎盤を原料としています。サラブレッドではなく、放牧場とのことです。プラセンタ含有量の記載がなく、他のサイトでの記載では1錠5mgという記載や180mgという記載がありますが、メーカーへの問い合わせでは全体の18%程度プラセンタを含有しているとのことでした。カプセルが300mg弱とすると、約50mgの配合量となります。カプセル内にプラセンタ原末の他、こんにゃくセラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、ビタミンCなどを混ぜているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

14.馬プラセンタ100 1錠あたり馬プラセンタ含有量450mg

価格1袋30錠 6,139円(まとめ買い+定期購入)~7,222円 100mgあたり45円~53円

キルギス産の馬の胎盤を原料としています。公式サイトでは食用馬かサラブレッドかの記述は見当たりませんでしたが、問い合わせたところサラブレッドとのことです。1錠あたりの馬プラセンタ含有量が最も高い製剤で、コストパフォーマンスも悪くありません。国産のサラブレッドの胎盤にこだわりがなければ試してみてもよい製剤です。

15.プラセンタGOLD 1本あたり馬プラセンタ含有量1,500mg

価格1箱10本 7,389円(定期購入)~9,241円 100mgあたり49円~62円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。馬プラセンタ100と同じ会社が販売しています。カプセルタイプではなく、顆錠状のスティックタイプの製剤です。

16.潤肌プラセンタ100 1錠あたり馬プラセンタ含有量250mg

価格1袋60錠 5,401円(まとめ買い)~9,074円 100mgあたり36円~60円

キルギス産とアルゼンチン産の馬の胎盤を原料としています。馬は放牧馬とありますので、サラブレッドではなく食用馬と思われます。国産やサラブレッドにこだわらなければ、母の滴プラセンタEXについでコストパフォーマンスが良いサプリです。

17.プルクルプラセンタ 1錠あたり馬プラセンタ含有量100mg

価格1箱30錠 7,314円(まとめ買い)~8,148円 100mgあたり245円~272円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。内容量は320mgですが、カプセル内にプラセンタ原末の他、無臭ニンニクエキス末、豚レバーエキス末等が含まれているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

18.CoCoRoプラセンタ 1錠あたり馬プラセンタ含有量100mg

価格1箱30錠 7,540円(定期購入)~8,380円 100mgあたり248円~279円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。内容量は390mgですが、カプセル内にプラセンタ原末の他、ニンニクエキス末、ローズヒップ末、メロン抽出物、コーンスターチ等が含まれているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

19.プラセンタ01 1錠あたり馬プラセンタ含有量130mg

価格1箱30錠 4,705円(定期購入)~5,524円 100mgあたり121円~142円

北海道産のサラブレッドの胎盤を原料としています。このサプリも他社の馬プラセンタサプリと比較して4倍ものアミノ酸を含有しているとあります。他社がどこを指しているか不明ですが、アミノ酸解析結果を見る限りは、他社の馬プラセンタサプリと大きく変わっているように見えません。カプセル内にプラセンタ原末の他、卵殻膜粉末、フィッシュコラーゲンを混ぜているため、プラセンタ単体の含有量は少なくなっています。

以上でだいたい市場に出回っている馬プラセンタは網羅したでしょうか。

馬プラセンタと豚プラセンタはどっちがいいの?

豚プラセンタよりも馬プラセンタのほうがアミノ酸含有量が多いと宣伝されることが多いのですが、実際は製法などによってアミノ酸量は変わるため、豚のほうが多くアミノ酸を含んでいる場合も少なくありません。

そして、アミノ酸よりもずっと大切なのは、成長因子やペプチドなどのタンパク質(生理活性物質)の量です。タンパク質やペプチドは、従来アミノ酸に分解されるためにあまり意味がないと言われていましたが、最近の研究ではペプチドが腸から直接吸収されることが確認されており、プラセンタやコラーゲンなどのタンパク質主体のサプリメントが効果があるというのは、タンパク質や、それが分解されたペプチドなどの生理活性物質が関係しているのではないかと考えらています。

そのような有用成分が多く残されているか否かは、馬か豚かではなく、タンパク質を壊さない製法で作られていることが最も大切です。今回の記事は、単純にプラセンタの原末換算量だけで比較していますが、プラセンタの製法については、「非分解プラセンタその1」に詳しく書いていますので、ご参照ください。

豚プラセンタや羊プラセンタなどサプリメントもすべて書きたかったのですが、馬プラセンタだけでこんなに多くの商品があり、とても書ききれませんでした。

プラセンタ広告の注意点

ちなみに、よくプラセンタサプリの広告で使用されている「当社のプラセンタは50倍濃縮!」などという表現がありますが、プラセンタ原末を製造する過程で、フリーズドライ化(凍結乾燥)すれば、おおよそ20倍~50倍程度の濃縮率となるため、どこのプラセンタでも変わりません。あたかも「当社だけの技術で~」というような宣伝をしているのも問題ですね。酷い広告だと、「プラセンタ1万mg配合!」などと書かれていて実際には200mgだったりします(50倍濃縮で200mg×50=10,000mgという数値を広告しています)。そういう消費者をだますような宣伝をしている会社のプラセンタはお勧めしません。

まとめ

①消化されずにダイレクトに届くので注射が一番効果がある

②原末換算量比較の馬プラセンタサプリの中では、「JBP プラセンタ EQカプセル」が嫌な匂いもなく、品質や価格の面ではおすすめ。「Tp200」もおすすめ。

③サラブレッドにこだわらないのであれば「母の滴プラセンタ EX」がコストパフォーマンスが高い。

④動物の種類、プラセンタ原末量、アミノ酸量よりも、実際は製法が大切。非分解プラセンタが最もおすすめ。

本ページがプラセンタの正しい知識と選び方の一助になればと思います。

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院長 岩橋 陽介

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