肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

非分解プラセンタサプリその1

time 2017/06/05

少し話題を変えて、今回は、肌のクリニックで扱うオリジナルサプリ「はだくりプラセンタ」について書いていきます。はだくりプラセンタは、7月初旬(生産ラインの関係で8月初旬に延期になりました)からクリニック内限定で販売する予定です。

非分解プラセンタ

プラセンタサプリは玉石混交、いろいろな商品が出ていますが、実際にはどの商品も似たり寄ったりです。

そんな中で、まだ市場に出回っている量の少ない「非分解プラセンタ」をご存知でしょうか?非分解プラセンタは、酵素分解、加熱分解をしていないプラセンタのことです。

非分解プラセンタは、胎盤に含まれる「成長因子」や「酵素」、生理活性のある「ペプチド」などのタンパク質が分解されておらず、胎盤としての働きが残ったままのプラセンタです。

はだくりプラセンタは、この非分解プラセンタと非分解さい帯(へその緒)を100%使用しています。

非分解プラセンタの作り方

国内のプラセンタサプリは、馬か豚の胎盤が使用されているのは、プラセンタに詳しい人ならご存知だと思います。しかし、プラセンタサプリの作り方(製法)まで知ってる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

原料換算でのプラセンタの比較は、以前の記事「医師から見た馬プラセンタサプリ徹底比較」の中に書いていますが、実際は、1カプセルに含まれる原料の量よりも、製法の違いのほうがもっと重要です。

なぜなら、プラセンタの主な効果は、含まれているアミノ酸の量よりも、体を若返らせる「成長因子」や「ペプチド」などのタンパク質の量のほうが重要であり、製造工程でタンパク質が壊れてしまうかどうかが決まるからです。

通常のプラセンタは、子供が生まれると胎盤が収集され、各工場の冷凍庫に保管されます。胎盤は解凍され、洗浄後、120℃で殺菌され、その後酵素や塩酸で分解されます。その後に、もう一度120℃で殺菌され、再凍結されて乾燥(フリーズドライ)され、粉末になります。それをカプセルに詰めてサプリメントが出来上がります。

120℃という高温で殺菌が繰り返され、酵素や塩酸で分解されてしまっているので、成長因子や酵素などのタンパク質、ペプチドがほとんど壊れてしまい、活性がなくなっています。

それに対して、非分解プラセンタは、120℃の高温殺菌を行わず、独自の低温殺菌技術を使用して殺菌を行っています。その後の酵素分解や再殺菌を行わず、徹底した温度管理によって、タンパク質が壊れないように製造されています。

非分解プラセンタの優位性

下の表は、はだくりプラセンタ(非分解プラセンタ)と、通常のプラセンタサプリとの比較です。

 はだくりプラセンタ
(非分解プラセンタ)
他社
使用部位胎盤
さい帯(へその緒)
(※1)
胎盤
解凍遠赤外線解凍
(※2)
通常解凍
洗浄冷水で洗浄脱塩水で洗浄
殺菌低温殺菌
(※3)
120℃で殺菌
分解なし
(※4)
酵素や塩酸で分解
再殺菌なし
(※5)
120℃で殺菌
乾燥遠赤外線低温乾燥フリーズドライ
粉砕冷却式石臼で粉砕通常粉砕

※1サプリメントに使う使用部位です。通常のプラセンタは胎盤のみに対し、はだくりプラセンタは、胎盤とさい帯(へその緒)です。へその緒にも胎盤と同様に、成長因子、ペプチドなどのタンパク質が豊富に含まれていることがわかっていますが、胎盤とはタンパク組成が異なるため、一緒に配合しています。

※2解凍方法です。通常のプラセンタのように高温で解凍すると、タンパク質が壊れてしまいます。非分解プラセンタは、遠赤外線を使って、中心部から温度を上げすぎないように、じっくりと解凍します。

※3殺菌方法です。通常のプラセンタは、120℃の高温で殺菌しますが、この工程で大部分のタンパク質が壊れてしまいます。非分解プラセンタでは、独自の低温殺菌技術を用いて、タンパク質が変性しないようにゆっくりと殺菌していきます。

※4分解方法です。非分解プラセンタでは、酵素分解や塩酸による加水分解を行いません。この工程を省くことで、タンパク質の分解・変性を防ぐことが可能です。

※5非分解プラセンタでは、再殺菌を行わないため、この工程でタンパク質が壊れることはありません。

以上のように、非分解プラセンタは、徹底した温度管理を行うことで、タンパク質の変性・分解が抑えられていますので、有効成分が最大限残っていると考えらます。

成長因子量の測定

そこで実際に、プラセンタ原料にどれくらい成長因子が入っているか、ELISA法で測定した資料をいただきました。測定した成長因子は、上皮成長因子(EGF)という、肌の成長を促すタンパク質です(成長因子はEGF以外にも数百種類が同定されています)。

製品EGF濃度 pg/ml
非分解プラセンタ
(豚)
18
A社プラセンタ
(ヒト)
3.9以下
B社プラセンタ
(馬)
3.9以下
C社プラセンタ
(豚)
3.9以下
D社プラセンタ
(豚)
3.9以下

A社~D社は、国内・海外でプラセンタを販売している大手プラセンタメーカーです。上記の表を見ると、ヒト、馬、豚といった、動物の違いよりも、製法の違いのほうが重要であることがわかります。

ちなみに、成長因子の量は3.9以下と表示されていますが、市販のほとんどのプラセンタは1以下で、極微量しか検出されません。

下記のグラフは、E加熱・分解された市販プラセンタ、非加熱の市販プラセンタ(生プラセンタ)、非分解プラセンタ(はだくりプラセンタ)のEGF濃度を比較したものです。

現在、国内で流通しているほとんどのプラセンタサプリメントは、加熱・分解(高温加熱殺菌、酵素分解、塩酸分解)が行われていますので、タンパク質やペプチドが壊れてしまっています。それと比較して、非分解プラセンタには圧倒的に多くの成長因子が残っています。

それでは、生プラセンタと呼ばれる「非加熱プラセンタ」と比べて、非分解プラセンタに多くの成長因子が残っている理由は何でしょうか。

これは、私の推測になりますが、生プラセンタの製法を調べて見ると、細菌を通さないフィルターを使用してプラセンタエキスを抽出し、蒸気による殺菌を行っているようです。その工程で、タンパク質が壊れているのかもしれません。また、酵素などによる分解工程があるためとも推測できますが、各社製法が異なるかもしれませんが、あくまで私が調べた範囲の推測です。

いずれにせよ、非分解プラセンタは、非加熱プラセンタよりも有効成分が多く残っていると考えられます。

非分解プラセンタサプリその2へ続きます。

非分解プラセンタ100%の当院オリジナルプラセンタは、当院HPの「非分解プラセンタ・はだくりプラセンタ」のページをご覧ください。

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]