肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

非分解プラセンタサプリその2

time 2017/06/11

タンパク質の吸収

前回の記事「非分解プラセンタサプリ1」では、非分解プラセンタには、通常のプラセンタサプリよりも成長因子や酵素、ペプチドといったタンパク質多くが残されていることを記載しました。

タンパク質は、胃の中でタンパク分解酵素(プロテアーゼ)の1つであるペプシンの作用によって、加水分解され、アミノ酸とペプチド(2個以上のアミノ酸が結合したもの)へ分解されます。 ペプシンは、胃酸によってペプシノーゲンから作られます。

このように胃酸とペプシンの働きで、タンパク質は腸から吸収されやすいアミノ酸やペプチドの形となり、栄養素として吸収されていきます。

サプリメントの形で有効成分は吸収されるの?

プラセンタの実感を得るのに、最も良い製剤はやはり注射です。注射の場合は、胃酸やタンパク分解酵素の影響を受けず、ダイレクトに体の中に届くからです。

従来、プラセンタやコラーゲンなどのタンパク質を主成分とするサプリメントを摂っても、アミノ酸に分解されるため、肉を食べているのと同じで、何の意味もないと言われてきました。

しかし、その後の研究で、アミノ酸が2個以上連なったペプチドやオリゴペプチドなど、タンパク質の形でも小腸で吸収されることがわかり、また、ペプチド自体に免疫力を改善させたり、睡眠の質を変化させたリ、抗炎症に作用したりと、様々な生理活性があることがわかってきました。

プラセンタやコラーゲンのサプリメントを飲むと、プラシーボでは得られない何らかの実感や効果を感じる人が多いのは、生理活性があるペプチドを吸収しているからと考えられています。意味がないと言われ続けながら、これだけ長く多くの人に飲まれ続けている理由は、この辺にあるのでしょう。

ペプチドが吸収されるとしても、成長因子がそのままの形で吸収されることありません。例えば、成長因子のEGFの分子量は6000で、ある程度大きなタンパク質ですから、これを分解せずに吸収できるかというと、難しいと思います。ただ、成長因子が分解されてできたペプチドが、何らかの生理活性を持っていることは可能性としてはあり得るでしょう。

タンパク質の消化・吸収や、ペプチドの生理活性は、まだまだ解明されていないことが多いため、今後の研究でより明らかになることでしょう。

腸溶カプセル

腸溶カプセルとは、胃酸の影響を受けにくく、腸で溶けて吸収されるカプセルのことです。はだくりプラセンタを作るに当たって、腸溶カプセルにするか、普通の胃で溶けるゼラチンカプセルにするか迷いました。

タンパク質は、胃酸とペプシンの働きで分解され、腸で吸収されますから、例えば成長因子などのタンパク質が胃で分解され、生理活性のあるペプチドになって腸で吸収されるのであれば、胃で溶けるゼラチンカプセルが適しているはずです。ただし、どこまで分解されるかは未知ですし、サプリメントに含まれる生理活性を持ったペプチドは、胃酸の影響を受けて容易に失活、分解してしまうかもしれません。

結局迷った挙句、はだくりプラセンタには、「耐酸性ハードカプセル」という腸溶カプセルに近いものを採用することにしました。

耐酸性ハードカプセル

はだくりプラセンタに採用したカプセルは「DRcaps®」というカプセルです。ドクターカプセルではなく、「ディーアールキャップス」と読みます。

DRcaps®は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)とジェランガムから作られた植物性ハードカプセルで、胃酸に対して溶けにくいように工夫されています。

実際にカプセルを飲んで、溶ける様子を撮影したシンチグラフィーの画像です。わかりやすいように、胃の部分には絵がかいてあります。

上の写真はカプセルを飲んですぐの画像です。カプセルが胃の中に入りました。

50分後の写真です。胃の中にまだカプセルはありますが、ほとんど溶けていません。

 

105分後の写真です。カプセルが胃を通過して小腸に達したところで、ほぼ溶けています。

このように、耐酸性ハードカプセルは、胃酸で影響を受けやすいタンパク質などの有効成分をダイレクトに小腸へ運んで、有効成分の小腸からの吸収を助けます。

また、今回「はだくりプラセンタ」に耐酸性ハードカプセルを採用したもう一つの理由は、「プラセンタのにおい」の低減です。栄養素の多いプラセンタは、においが気になるサプリメントの一つですが、ハードカプセルに密閉することで、ほとんど気にならないレベルになりました。そして、胃で溶けず、腸で溶けて吸収されることによって、胃の中から上がってくるニオイもありません。

※DRcapsはカプスゲルの商標です。画像はカプスゲルより提供。本ヒト試験はDRcaps カプセルの崩壊特性を表したものであり、DRcapsカプセルを使用する製品の効能効果を保証するものではありません。

無添加

以前ブログ記事で紹介したJBPプラセンタEQカプセルは、内容量や価格は良かったものの、漂白剤(サプリを白く見せる成分)として酸化チタンを使用していました。酸化チタンは、食品添加物や歯磨き粉などにも用いられている安全性の高い添加物ですが、患者さんの中には気にされる方もいました。私も不必要であると考え、何度か日本生物製剤に「酸化チタンなしで作ってほしい。」と頼んだことがありましたが、未だ実現していません。

はだくりプラセンタを作るにあたって、不要な添加物を入れないことを徹底しました。内容成分は、プラセンタ原末(豚由来)、豚サイタイ、HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ゲル化剤(ジェランガム)です。このうちHPMCとゲル化剤は、カプセルの原料です。

つまり、カプセルを除くと、はだくりプラセンタは、胎盤とさい帯(へその緒)100%です。

白く見せる漂白剤の酸化チタンや、防腐剤、ニオイをごまかすための香料なども一切配合していません。無着色、無香料、無防腐剤で無添加にこだわりました。

はだくりプラセンタは、7月初旬(生産ラインの関係で8月初旬に延期になりました)から肌のクリニックの院内限定で販売開始となりますので、しばらくお待ちください。はだくりプラセンタについて、詳しくは肌のクリニックHP内の「プラセンタサプリ」をご覧ください。

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]