肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

医師から見たEGF化粧品徹底比較

time 2015/10/10

EGF化粧品を比較するにあたって

医師から見た馬プラセンタサプリ比較で、市場に出ている馬プラセンタをおおよそ網羅して評価しましたが、現時点で市場に出ているEGF配合(再生因子配合)化粧品も評価してみたいと思います。

今回は化粧品に入ってる添加物、防腐剤、合成界面活性剤等は抜きにして、あくまで純粋に成長因子(再生因子)の力価(濃度、量)で評価しています。ランキング形式にはしていませんが、化粧品選びの一助になるかと思います。リンクは公式サイトがあるものは、公式、ないものや見つけられなかったものは、検索で上位に出てくる販売サイトのリンクを貼っています。

価格は税込で通常購入価格のみ考慮しています。送料、トライアル、定期購入は考慮していません。 ※なお、濃度、量、力価については推測も入っていますので、必ずしも正確性を保証するものではありません。再生因子の濃度や力価などの計算については、EGF(上皮成長因子)配合化粧品の問題点をご参照ください。

※ツバメの巣にはEGFが含まれているためにEGF配合と謳われている商品もありますが、ツバメの巣に含まれるEGF量は極微量のため、ここではツバメの巣化粧品は記載していません。

市販のEGF化粧品

1.リルジュリカバリエッセンス(株式会社AIJ) 30ml 8,640円

EGF FGF1 IGFの3種類の成長因子が入っているとされていますが、公式サイトでは濃度・量・力価の表示は見つけられませんでした。

2.EGFエクストラエッセンス・EGFエクストラエッセンスPN(EGFスタイル・発売元 株式会社バイオリンク) 60ml 8,640円

EGF濃度0.15ppm 配合量9μg/60ml 配合力価10,000IU/60ml

EGF協会認定品です。ホームページを見るとEGFは力価として1万IU配合されているようです。EGF協会認定製品のEGF濃度は0.1ppm以上と定められているようです。EGF協会のホームページにバイオリンク社製のエクストラエッセンスの記載があり、60ml中にEGFが9μg配合されていると記載されていました。そこから計算するとEGF濃度は0.15ppmとなります。1μgあたりのEGF活性力価は1,111IUとなります。

3.EGFセルソアンリバイアローション(EGFスタイル・発売元 株式会社バイオリンク) 100ml 9,720円

EGF濃度0.09ppm 配合量9μg/100ml 配合力価10,000IU/100ml

EGFエクストラエッセンスと同じ会社のものです。EGF協会認定品です。ホームページを見るとEGFは力価として100ml中1万IU配合されているようです。そこから計算すると、濃度は0.09ppmとなり、EGF協会認定の0.1ppm以上を満たさないはずですが、EGF協会認定マークが付けられています。

4.EGFエクストラロゼクリーム(EGFスタイル・発売元 株式会社バイオリンク) 33g 8,640円

EGF濃度0.14ppm 配合量4.5μg/33g 配合力価5,000IU/33g

配合力価は公式ホームページで5千IUのため、配合量は4.5μgとなります。濃度を計算すると0.136ppmとなります。

5.セルソアンEGFXクリーム(EGFスタイル・発売元 株式会社バイオリンク) 30g 32,400円

EGF濃度0.6ppm 配合量18μg/30g 配合力価20,000IU/30g

30gで3万円超えの超高級クリームです。力価は30g中2万IUとされていますので、計算するとEGF濃度は0.6ppmとなり、配合量は18μgとなります。

6.FGFセルソアンアルティメットエッセンス(EGFスタイル・発売元 株式会社バイオリンク) 30ml 30,240円

FGF1濃度不明 配合量不明 配合力価37,500IU/30ml

EGFではなく、FGF1配合の美容液です。公式ホームページには「EGF配合37,500IU」の記載がありますが、原材料を見る限りEGFは配合されていませんので、FGF1の間違いかと思われます。FGF1の濃度と量は、1μgあたりどれくらいの活性力価のものを使用しているのか不明なため、計算できません。

7.DEWYTREE 7無 EGF 再生クリーム(韓国DEWYTREE社) 50g 7,200円(リンク切れ)

EGF濃度1ppm 配合量50μg/50g 配合力価不明 韓国が製造元のようです。EGF濃度は1ppmと高濃度であり、配合量を計算すると50μgとなります。この濃度が本当であれば、市販のものでは低価格となります。力価については使用しているEGF原料によって異なり、どれくらいの活性力価のものを使用しているかわからないため計算できません。

8.リセプトスキン ハリつや化粧水 EGF配合(株式会社ゼトック) 170ml 1,296円

EGF配合で激安の化粧水なのですが、公式サイトでは濃度・量・力価の表示は見つけられませんでした。なお販売会社へ問い合わせをしたところ「原料の配合量はお答えいたしかねます。」ということでした。

9.エクスピュール EGモイスチャーローション(日本バイオロジック) 120ml 4,320円

公式サイトでは濃度・量・力価の表示は見つけられませんでした。

10.ミスパリ SC EGFエッセンス(株式会社ミス・パリ) 30ml 19,440円

原材料名を見るとEGF、FGF1が配合されています。30mlで約2万円の超高級化粧水ですが、公式サイトでは成長因子の濃度・量・力価とも開示がありませんでした。

11.ナチュラルビューティー エイジングローション(ナチュラルビューティー) 1,000ml 2,138円

超激安の化粧水ですが、公式サイトの商品ページすら見つからず、濃度・量・力価は不明です。

12.ビーグレン 10-YBローション(ビバリーグレンラボラトリーズ株式会社) 150ml 5,400円

原材料を見るとFGF1とIGF2が配合されています。またEGFは配合されていませんが、オリゴペプチド24というEGFと同様の働きをするEGF様物質が配合されています。公式サイトでは、濃度・量・力価とも開示がありませんでした。

13.ミューノアージュ アドバンストリジュビネーションクリームEx(株式会社アドバンスト・メディカル・ケア) 30g 8,640円

公式サイトでは、EGF、FGF2、IGFが配合されていると謳われています。ちなみにFGF2は医薬品原料であり、化粧品への配合は禁止されています。原材料を見るとヒトオリゴペプチド13という記載があるため。FGF2ではなくFGF1の間違いであることがわかります。こちらの商品も濃度・量・力価とも開示がありませんでした。

14.ビュール ハニードロップ(株式会社ルネール) 30ml 4,320円

EGF、FGF1、IGFの3種類の成長因子が入っているとされていますが、公式サイトでは濃度・量・力価の表示は見つけられませんでした。

15.アンプルール ラグジュアリー・デ・エイジ シリーズ

検索したらEGF配合化粧品の広告サイトに出てきたので一応調べましたが、公式サイトでは濃度・量・力価の表示は見つけられませんでした。

とここまで書きましたが、予想通り調べているとEGFを配合した化粧品は無数にありすぎて、ちょっと全てを書くのは無理でした。EGFで検索して出てくるほとんどの化粧品は、濃度、量、力価は非開示になっており、ここに書く意味がないことがわかりました。原材料名にEGF(ヒトオリゴペプチド-1)を少しでも入れればEGF配合化粧品として広告できるため、変な話たった1μg入れただけでも表示・宣伝できることになります。全部網羅しても意味がないことに気付き、ここら辺でいったん終了とします。

肌のクリニックの院内調剤化粧品

以下は当院で調剤している化粧品です。

1.EGローション(肌のクリニック) 100ml 3,218円

EGF濃度0.1ppm 配合量10μg/100ml 配合力価10,900IU/100ml

市販の化粧品と異なり、フリーズドライ(凍結乾燥粉末)で保存しているEGFから毎回作るため、新鮮なままの肌再生因子が入っており、活性の低下がありません。新鮮な再生因子・成長因子を使用できるのは、院内調剤だからであり、市販品では不可能です。活性を保つため要冷蔵保存が必要です。

※2016年7月からVC誘導体やバイオエコリアが配合され、「EGホワイトローション」にリニューアルしました。再生因子の配合濃度は同じです。価格等はHPの「EGホワイトローション」をご参照ください。

 2.EGクリーム・EGクリームα(肌のクリニック) 30g EGクリーム5,030円 EGクリームα5,350円

EGF濃度1ppm 配合量30μg/30g 配合力価32,700IU/30g
FGF2濃度1ppm 配合量30μg/30g 配合力価36,000IU/30g

EGクリームとEGクリームαの違いは保湿力だけです。EGクリームαは、ご使用によりニキビができやすくなる方がいますので、ニキビはできないけれど乾燥がより気になる方へはEGクリームαを、ニキビが気になる方へはEGクリームをおすすめしています。

※2016年7月から調剤化粧品をリニューアルし、「EGクリーム」「EGクリームα」は廃盤になりました。

3.EGホワイト(肌のクリニック) 30g 6,130円

EGF濃度1ppm 配合量30μg/30g 配合力価32,700IU/30g
FGF2濃度1ppm 配合量30μg/30g 配合力価36,000IU/30g

EGF・FGF2に加え、強力な美白剤であるフェニルエチルレゾルシノールを配合しています。高美白・高保湿・肌への優しさをすべて兼ね備えた調剤化粧品です。

※2016年7月からVC誘導体が配合され、「EGホワイトクリーム」にリニューアルしました。再生因子の配合濃度は、EGF・FGF2とも、0.4ppmとなっています。価格等はHPの「EGホワイトクリーム」をご参照ください。

市販のEGF化粧品と院内調剤製剤との比較

EGFに加え、医薬品のヒトプラセンタを4%、EGFと相乗効果のあるFGF2を加えています。FGF2は、市販の化粧品へ配合されているFGF1と比較すると、線維芽細胞増殖活性は50倍~100倍もあります。FGF2は医薬品原料ですので、市販の化粧品へ配合することはできません。

市販の化粧品であるセルソアンEGFXクリームと内容量が同じですので、比較したのが下の表です。

※EGクリーム、EGホワイトはリニューアルしてEGホワイトクリームになりました。

  EGF力価 FGF力価 鮮度 価格(税込)

EGホワイトクリーム

13,000 14,000 作りたて 5,370円

セルソアンEGFX

20,000 無配合 不明~3年以内 32,400円

院内でヒトプラセンタや医療用再生因子を使ったクリームを調剤しているのは、私が調べた限り当院だけです。当院の調剤化粧品については、調剤化粧品一覧をご参照ください。  

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]