肌のクリニック院長の肌ブログ

東京でニキビ治療・シミ治療・調剤化粧品・プラセンタ療法外来をしている医師のブログ

症例3:皮膚科の漢方薬で改善せず、急速に増悪した重症ニキビへのアキュテイン(イソトレチノイン)治療

time 2015/09/29

症例3

イソトレチノイン(アキュテイン)によるニキビ治療のモニターにご協力いただいた男性患者さんです。

【患者】 20代前半男性 【体重】69kg
【現病歴】 以前より多少のニキビがあったが、8ヶ月前より急に顔全体~首にかけてニキビが悪化し、他医で漢方薬(複数種類、詳細不明)と外用剤(詳細不明)による治療を7ヶ月以上受けていたが、全く改善しなかったため当院を受診。
【既往歴】 特記なし
【過去の治療歴】漢方薬(複数種類、詳細不明)、外用剤(詳細不明)

初診時

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療前、症例3-1

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療前、症例3-2
※画像の転載を固く禁じます

上の写真は初診時の写真です。顔全体、フェイスラインから首にかけて、赤い炎症性ニキビが多発しています。体格も良く重症であったため、イソトレチノイン(アキュテイン)を40mg/dayの中用量で開始しました。

1ヶ月後

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療1ヶ月後、症例3-1

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療1ヶ月後、症例3-2
※画像の転載を固く禁じます

上の写真はアキュテイン治療を開始して1ヶ月後の再診時の写真です。まだ首には大きな炎症性ニキビが複数ありますが、既存のニキビは退縮し、新生ニキビも減っています。アキュテインは重症患者さんほど初期悪化(一時的な好転反応)がひどくなりますが、この患者さんは初期悪化もなく治りました。

4ヶ月後

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療4ヶ月後、症例3-1

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療4ヶ月後、症例3-2

漢方薬で改善しないニキビへのアキュテイン治療4ヶ月後、症例3-3
※画像の転載を固く禁じます

上の写真はアキュテイン治療を開始して4ヶ月後の写真です。首の炎症性ニキビも消え、活動性のニキビは1個もない状態です。患者さんに1ヶ月間の新生ニキビの個数を聞きましたが、ゼロとのことでした。ニキビは全て消えていますが、ニキビ跡の色素沈着や凹凸は残ってしまっています。ここまで重症ニキビだと、過去にできたニキビ跡も多数あることから、ニキビが治ってもニキビ跡が残ってしまうことは覚悟しておく必要があります。

体重が70キロ近くあるこの患者さんでも、アキュテイン40mg/dayを飲むと相当に皮膚が乾燥してきます。特に口唇の乾燥は必発で、写真には写っていませんが、口角が乾燥によって少し切れてしまっています(口角炎)。保湿を念入りにすることによって、薬を飲んでいても徐々に改善してきます。また、基本は保湿が最も大切ですが、併せて口角炎治療の外用薬を処方することもできます。

アキュテインは再発をできるだけ防ぐために、40mg/dayをトータルで6ヶ月間続けて終了しました。

サリチル酸マクロゴールピーリングによる治療

アキュテイン内服中は肌が極度に乾燥しますから、原則としてピーリングやレーザーは受けることができませんが、当院のサリチル酸マクロゴールピーリングであれば、肌にかかる負担が少ないため、このくらいの肌の状態であれば受けることができます。ニキビ跡の色素沈着を改善したいという患者さんの希望で、この後ピーリングを併用して、現在も治療中です。

12/16追記
現在の状態は、ピーリングによって赤みはほとんど目立たなくなり、上記の写真よりもさらに良い状態となっています。

肌のクリニック

院長 岩橋 陽介

院長 岩橋 陽介

東京の調剤化粧品とニキビ治療専門皮膚科 肌のクリニック高円寺院の院長ブログ。Twitterではスタッフ全員でつぶやいています。 [詳細]